2018年9月2日の深夜から3日未明にかけて、ブラジル・リオデジャネイロ国立博物館を大規模な火災が襲いました。南北アメリカ大陸で最大級の規模を誇ったこの博物館は、2000万点を超える収蔵品を擁し、火災のわずか数か月前の6月に創立200周年を迎えたばかりでした。ここでは、炎に呑まれた世界的コレクションの数々と、奇跡的に残された資料について振り返ります。 火災翌日(2018年9月3日)、焼け跡と化したリオデジャネイロ国立博物館(ブラジル)を捉えた空撮写真。 「計り知れない損失」 Tristeza nao tem fim(悲しみに終わりはない)※1――。この火災は、ブラジルという国そのものの心を深