エジプト美術は紀元前3000年よりも前、すなわち5000年以上前に誕生し、宗教と深く結びついた芸術として発展しました。彫像、絵画、記念碑、建築物の多くが宗教的なテーマに基づいて制作されているのが最大の特徴です。そのため、神殿の内部はもちろん、死者崇拝に関わる作品や空間も入念に芸術的に仕上げられました。なかでも「墓」は、エジプト美術を最もよく代表する存在といえます。これは、エジプト人が魂の不滅を信じ、遺体が冒涜されれば魂が永遠に苦しむと考えていたためです。そこでミイラの製作が行われ、ミイラを安置する場所も永遠に守ることを目的として、巨大で記念碑的な建造物となったのです。エジプト絵画ファラオは、自