著者:Julio Valdivia Carrasco(ジュリオ・バルディビア・カラスコ)哲学者・大学教授 ペルーの山頂に築かれた美しく神秘的な都市マチュピチュは、アメリカの学者ハイラム・ビンガムによる「発見」以来、さらには世界七不思議に認定されて以来、世界の歴史にその名を刻み続けてきました。しかしその真の歴史は、今日まで謎に包まれたままでした。これまで研究の対象となっていたのは城塞の建築構造のみで、その建設は確たる根拠もなくインカ皇帝パチャクテクによるものとされ、起源や機能、衰退については憶測が飛び交ってきました。近年では、クスコの一部富裕層農家の私有財産なのか、それともペルー国家に属する文化