古代の歴史

炭素14年代測定法の大発見——過去を解き明かした20世紀の科学

1947年、リビーによる画期的な発見

1947年、アメリカの化学者ウィラード・フランク・リビーは、放射性炭素(炭素14)年代測定法を確立しました。この手法により、炭素を含むあらゆる物体――すなわち、数万年前に生きていた生物でさえも――その年代を高い精度で特定することが可能になったのです。

半減期から読み解く「死の時刻」

炭素14(放射性炭素)の半減期(約5,730年)が分かれば、生物が死んでから今日までに経過した時間を算出することができます。
生物は生きている間、大気中から炭素14を取り込み続けますが、死ぬとその供給が止まり、体内の炭素14は一定の速度で崩壊していきます。この残存量を測定することで、正確な年代測定が実現するのです。

現代に与えた計り知れない影響

放射性炭素年代測定法が現代人の生活にもたらした影響は非常に大きく、20世紀における最も重要な発見の一つとされています。
考古学や地質学の分野では、遺跡や化石の年代を科学的に裏付ける基盤技術となり、リビー自身もこの功績によって1960年にノーベル化学賞を受賞しました。

人類の現在に対する理解だけでなく、数千年前に起きた出来事への認識をも一変させた科学的手法は、他には存在しません。