映画『イングリッシュ・ペイシェント』を何度目かの鑑賞中、ラルフ・フィーンズ演じるラズロ・アルマシー伯爵の姿に、思わず胸が高鳴りました。実在の人物をモデルとしたこの伯爵は、ハンガリー出身の貴族であり、自動車愛好家、砂漠探検家、パイロット、スカウト指導者、そしてスポーツマンでもありました。彼は伝説のオアシス「ゼルズラ」——「小鳥のオアシス」と呼ばれる白い都——を探すために結成された「ゼルズラ・クラブ」という探検隊の指揮を執っていました。ゼルズラは考古学者や探検家たちを魅了し続けてきた謎に満ちた都市です。15世紀のアラビア語写本『キターブ・アル・カヌーズ(隠された真珠の書)』によれば、ゼルズラはサハ