ダンケルクの撤退戦を支えた若き貴族 1940年、連合軍がドイツ軍に包囲されたダンケルク。当時少尉であったユベール・アミヨ・ダンヴィルは、大陸とイギリスの間を往復し、連合軍将兵の脱出を支える護衛艦の一隻の指揮を任されていた。 古いノルマンディーの名門貴族の出身であるこの若者は、水兵たちが親しみを込めて「ラ・ロワイヤル(王立)」と呼ぶフランス海軍の正規士官ではなかった。あくまで予備役将校でありながら、上層部に異を唱えることを恐れぬ気骨の持ち主でもあった。 そして休戦協定が締結されたとき、大多数の海軍将兵とは真逆の道を選び、彼は自由フランスへの参加を決意するのである。 陸戦を強いられた海兵たち 1