紀元前5世紀、ギリシャの歴史家ヘロドトスはエジプトを旅し、ナイル川デルタの南、カイロの南西約100キロメートルに位置する現在のファイユーム地方を訪れました。そこで彼は大きな湖を目にします。エジプトの人々はこの湖を「メル・ウエル(mer-uer)」と呼んでおり、ヘロドトスはこれをメリス湖(現在のモエリス湖)として記録しました。ヘロドトスが目撃した巨大複合体湖の近く、ハワラの地には、アメンエムハト3世(第12王朝のファラオ)のピラミッドがそびえていました。紀元前19世紀に建造されたこのピラミッドの葬祭複合体は、中王国時代最大の規模を誇ったといわれています。そしてその隣には、巨大な「迷宮」が広がって