1968年6月3日、考古学者マリオ・ナポリは、南イタリアにある古代ギリシャ植民市ポセイドニア(ローマ時代にはパエストゥムと呼ばれた)の中心部から約1.5キロメートル離れた、テンパ・デル・プレーテと呼ばれる一帯で、紀元前6〜5世紀の小さなネクロポリス(共同墓地)の発掘を行っていた。そこで彼は、まさに例外的な発見に遭遇することになる。石灰岩の石板で築かれた小さな墓室発見されたのは、紀元前480年〜470年頃にさかのぼる墓である。5枚の大型石灰岩石板が壁と天井を構成し、床は天然の岩盤を直接削り出して造られていた。5枚の石板は漆喰で丁寧に接合され、全長2.15メートル、幅1メートル、高さ80センチメー