古代から続く鎮静療法の歴史 精神の発作や激しい興奮状態を鎮めるために、効果の程度こそあれ鎮静剤を用いる治療法は、古代から知られてきました。 その中でも最も広く使われていたのが、ヒヨス(henbane)と呼ばれる植物です。 躁状態の譫妄を鎮めるために ヒヨスはナス科に属する草本で、かつては躁状態に伴う譫妄(せんもう)や激しい精神の混乱を静める目的で、盛んに利用されていました。 ところが困ったことに、この植物は実際には患者にとって非常に毒性が強いものでした。鎮静を目的としながら、用法を誤れば逆に意識の混濁や錯乱を招きかねない、危険な両刃の剣だったのです。 有効成分は「スコポラミン」 ヒヨス