古代ギリシャにおいて、スパルタは現代の観察者だけでなく、同時代の人々にとっても「珍しい存在」でした。独特な社会政治体制は、経済や宗教にもある程度及び、数々の風習や伝統を生み出しました。例えば、青少年の集団教育であるアゴゲー、障害を持つ新生児を捨てる優生思想的慣行、二重王政、そして隷属民ヘイロタイを毎年合法的に粛清するクリュプテイアなどです。その中でもあまり知られていないものの、同じく際立って独特なのがディアマスティゴシス(鞭打ちの儀式)でした。この儀式が特に特異だったのは、奴隷や二等市民ではなく、将来スパルティアテス(ホモイオイ、すなわち30歳以上で完全な市民権を持つ都市の構成員)となるはずの