アメリカ史上、副大統領から昇格して大統領となった2人目の人物。日本へペリーを派遣したことで知られながら、歴史上一度も人気を得ることができなかった大統領――それが第13代アメリカ合衆国大統領ミラード・フィルモアです。極貧の中から這い上がった大統領西洋史において、一代で成り上がった人物は決して多くありません。古代ローマ皇帝には貧しい農夫出身の者がいましたが、君主や国家元首として極貧の身から立ち上がった例は、西洋史全体を見渡してもごくわずかです。ミラード・フィルモアは、その数少ない例外の一人でした。彼はニューヨーク州の丸太小屋で生まれ育ちました。貧しさゆえに学校に通うこともできず、読み書きすらおぼつ