白いトキのミイラ。ギリシャ・ローマ時代。リヨン・コンフルアンス博物館所蔵 © MUSEUM OF CONFLUENCES古代エジプトでミイラにされていたのは、ファラオだけではありません。神聖な役割を担う動物たち――サル、ネコ、ワニ、そして鳥類――もまた、死者とともに墓へ納めるために防腐処理を施されていました。なかでも特別な存在だったのが、長いくちばしを持つ白と黒の美しい渡り鳥「トキ」です。トキは文字と正義を司る神トートの象徴とされ、ナイル渓谷の大墓地(ネクロポリス)に供物として捧げられることで、死者が来世への旅路において神々の寵愛を受けられるようにしたのです。しかし、エジプト人は一体どうやって