「アイスワーム計画」は、冷戦期に米国が立案した中でも最も野心的な極秘作戦の一つである。その内容は、当時デンマーク領であったグリーンランドの氷床の下に、デンマーク政府の同意を得ることなく核ミサイル発射基地を建設するというものだった。アメリカ軍の狙いは、ソ連を標的とした移動式中距離弾道ミサイル発射装置を展開することにあった。デンマークとソ連の双方を欺くため、米国は表向きの計画として「キャンプ・センチュリー」を用意し、これを正式に公表した。同計画は1959年に着手され、グリーンランドに「科学調査」基地を設立するというものだった。巨大な野望キャンプ・センチュリーは、グリーンランド北西部の米空軍チューレ