フランソワ・ギゾー(François Guizot)は、19世紀における「知識人政治家」という存在を誰よりも鮮明に体現した人物である。1815年から1848年にかけてフランス政治の中枢で活躍しながら、同時に極めて重要な文学・文化活動を展開し続けた。波乱に満ちた生涯1787年10月4日、南仏ニームに生まれた。父はプロテスタントの弁護士で、ジロンド派に属し、ジャコバン派に対する連邦主義者の反乱に加わった人物だった。投獄された父は1794年に断頭台に送られ、当時ギゾーはわずか7歳だった。この悲劇の後、家族はジュネーヴへ移住し、自由主義的でカルヴァン主義的な環境が少年期のギゾーの人格形成に深く刻まれた