大統領就任前のケネディ ケネディ家は19世紀半ばのアイルランド大飢饉を機にアメリカへ渡った比較的新しい移民一家です。建国以来、アメリカの支配層はWASP(白人・アングロサクソン・プロテスタント)が独占してきました。アイルランド系カトリックのケネディ家は、その伝統的なエリート層とは一線を画す存在でした。 父ジョセフ・P・ケネディは禁酒法廃止に乗じてルーズベルト家と組み、ウィスキーとジンの輸入で巨万の富を築いた実業家です。駐英大使を務め、民主党の裏で多額の資金提供を行う「影の実力者」でもありました。フランクリン・ルーズベルトの当選に貢献し、共産主義者狩り(赤狩り)で知られる共和党のマッカーシー議員