第18王朝の初代ファラオであり、第17王朝最後の王カモセの弟でもあるアフメス1世は、古代史において特筆すべき存在です。シリア・カナン系の異邦人「ヒクソス」に占拠されていた下エジプトを解放し、分裂した国土を再統一、当時の地中海世界における超大国としてエジプトの地位を確立した人物こそが、このアフメスでした。父と兄が遺した戦いアフメスは紀元前1559年頃に生まれ、紀元前1549年、兄の死を受けてエジプトの命運を引き継ぎました。兄は、父ファラオ・タオ(セケネンレ・タア)が開始したヒクソス征服者たちとの戦いを受け継いでいましたが、父自身は彼らとの戦闘で命を落としています。ヒクソスは下エジプト(北部)を征