ルーヴルを沸かせた「世紀の大発見」1896年4月1日——皮肉にもエイプリルフールの日——ルーヴル美術館は華々しい発表を行った。クリミア半島で発見されたという黄金のティアラ(頭飾り)を入手したのである。保存状態は完璧に近く、その年代は紀元前3世紀末にまで遡るとされた。当時のフランス国立美術館館長アルベール・カンプフェンの助言のもと、ルーヴルは20万金フランという破格の金額をこの一品に支払っている。ティアラには次のようなギリシア語の銘文が刻まれていた。「オルビアの評議会と市民たちは、偉大にして無敵の王サイタフェルネスを讃える」。純金の板で造られたこの頭飾りは、紀元前3世紀末にスキタイの王サイタフェ