シチリアの都市を次々と襲撃し、住民を恐怖に陥れた彼らは、名将ピュロスさえも打ち破った存在だった。しかしやがて歴史の闇の中へと消えていく。その前に、彼らは第一次ポエニ戦争という大火災の火花となった。マメルティニとは、いかなる者たちだったのか。 紛争の根本的な原因を突き止めるのは難しいことが多いが、火種となった出来事そのものは、比較的はっきりしている場合が多い。1914年にサラエボでプリンツィプがフランツ・フェルディナント大公を暗殺し、ヨーロッパ全体を第一次世界大戦へと突き落としたのが、その典型例だろう。 カルタゴとローマの戦争の場合、その引き金となった出来事はシチリアのメッサナ(現在のメッシーナ