日常会話で使われる「身を委ねる」「人の手に委ねる」といった表現。実はこれらの言葉には、中世ヨーロッパの封建社会にまでさかのぼる由緒ある歴史が隠されています。中世の臣従礼から生まれた言葉イタリアの中世史専門サイト「sguardosulmedioevo.org」にエミリアーノ・アミーチ氏が寄稿した記事によれば、「自分を誰かの手に委ねなさい」という言い回しは中世に起源を持ち、家臣(ヴァッサル)が主君に忠誠を誓う儀式、すなわち臣従礼(ホマージュ)を指す言葉だったといいます。中世の叙任式・臣従礼の様子この儀式はカロリング朝の時代に確立しました。その中心となるのが「手の交差(immixtio manuum