インド洋、最も近い陸地であるマダガスカルから300キロメートル以上離れた沖合に、面積わずか0.8平方キロメートルの小さな砂の島「イル・デュ・サーブル(LÎle du Sable)」がひっそりと浮かんでいます。この小島こそ、人間の尊厳と生存本能が試された悲劇の歴史の舞台となりました。 これは非常に人間味あふれる物語です。「人間以下」とみなされたために見捨てられた人々の、創意工夫と生存本能の物語なのです。 そう語るのは、2007年にユネスコの支援を受けてこの島の調査を実施した、海洋考古学者で元フランス海軍士官のマックス・ゲルー(Max Guérout)氏です。 1761年、奴隷船の難破 1761