狂気はいかに扱われてきたか――悪魔憑きから隔離へかつて、狂気は悪魔憑きに代表される超自然的な悪の仕業、あるいは犯した罪に対する神罰であると信じられていました。やがて狂気は「理性の喪失」とみなされるようになりますが、その唯一の「治療法」とされたのは隔離であり、患者に施されるのは拷問そのものと言える残酷な実験でした。ベスレム王立病院――通称「ベドラム」の誕生14世紀、ロンドンにあったベツレヘムの星修道会の修道院は、ベスレム王立病院(Bethlem Royal Hospital)へと姿を変えました。通称「ベドラム(Bedlam)」として知られるこの施設は、精神疾患を抱える患者を受け入れた最初の病院で