食を何よりも大切にした古代ギリシャ人古代ギリシャ人にとって、食に関わるすべてのことは重要な意味を持っていました。とりわけ顕著だったのは、食を「社会的な営み」として捉える姿勢です。各自が料理を持ち寄る宴会やシュンポシオン(飲酒会)、あるいは家庭での食事に至るまで、食は人々をつなぐ場であり続けました。ギリシャ人の一日の主餐は、後にローマ人が「ディナー(cena)」と呼んだもの、すなわち一日の8時ないし9時(現在の午後2時頃)に取る食事でした。当時のギリシャにはフォークなどの食器類はなく(肉を切り分けるナイフを除く)、ナプキンも存在しませんでした。人々は基本的に手づかみで食事をし、スープなどの液体料