バリ島は、インドネシアを構成する「島嶼州」の一つです。ジャワ島の東、ロンボク島の西に位置し、現在では世界的に有名な観光地となっていますが、その歴史は実に2000年以上前にさかのぼります。本記事では、バリ島におけるヒンドゥー文明の誕生から、王朝の興亡、植民地支配、そして現代に至るまでの歩みをたどります。 オーストロネシア系民族の定住の始まり バリ島への人類の定住は、紀元前2000年頃に始まったとされています。当時この地にやってきたのは、東南アジアや熱帯太平洋の島々から渡来したオーストロネシア系の民族でした。彼らは部族社会を形成し、文明の初期段階にあったと考えられています。 興味深いことに、同