ストンヌの戦い――1940年5月16日1940年5月16日午前5時、フランス北部の小村ストンヌ。瓦礫と化した村の路上で、ドイツ第8戦車連隊の一個中隊が待ち伏せ攻撃を受けた。この村は、フランス軍がドイツ機甲部隊の猛波を食い止めようとする中で、その前日にも幾度となく攻防の主導権が移り変わった激戦の舞台である。両軍の砲兵による集中砲火と急降下爆撃機シュトゥーカの空襲により、村は完全な廃墟と化していた。その朝、ドイツ軍のIII号戦車E型およびIV号戦車D型は、予想されるフランス軍の反撃に備えて配置についていた。単騎で敵陣へ突入した「ウール」号突然、一台のフランス戦車が姿を現した。ピエール・ビヨット大尉