帝政ロシアのコーカサス膨張とガンジャ・ハン国 1800年、皇帝パーヴェル1世がグルジア(現ジョージア)併合を決定すると、後を継いだアレクサンドル1世はこの拡張主義政策をコーカサス全域へと押し進めた。その狙いは、ペルシャ(イラン)の支援を受ける同地域のイスラム諸国を次々と打倒することにあった。 その一つがガンジャ・ハン国である。現在のアゼルバイジャン北西部に位置するガンジャを中心に1747年に成立したこの国家の統治者ジャワード・ハンは、ロシアに屈しなかった。この「膿」を摘出すべく立ち上がったのが、師団規模の小兵力を率いるパーヴェル・ツィツィアノフ中将である。 圧倒的に不利な戦力比 ツィツィアノ