ピレネー山脈のエルス・トロクス洞窟遺跡(スペイン・ウエスカ県ビサウリのサン・フェリウ・デ・ベリ)では、紀元前5300年頃、移住してきた原始的な農耕民と先住の狩猟採集民、あるいは異なる農耕集団同士が激しく衝突し、エルス・トロクスの農民たちが虐殺されるという事件が起きていました。この惨劇は、排外主義(ゼノフォビア)や資源・特権をめぐる大規模な争いによって引き起こされた可能性があるとする研究成果が、学術誌に発表されています。洞窟から見つかった人骨の正体エルス・トロクス洞窟は高原のほぼ中央に位置し、斜面に洞窟の入口を持つ山がそびえています。洞窟内からは、土器や石器といった当時の居住者が残した遺物に加え