クリス・ノートン(Chris Naunton)著『エジプト学者のノート(Egyptologists Notebooks)』は、エジプト学の黄金時代に活躍した初期の冒険者たちや学者たちの魅力を、彼らが残したフィールド日記やスケッチの公開を通じて伝える一冊です。 ドゥノンが描いたヘルモポリス、トート神殿の柱廊。 「これらは古代エジプト人の墓である(…)。入口は細い井戸の口のように見え(…)深さは約18メートル」。この記述は、細部を除けば、2020年にカイロ近郊サッカラ高原で埋葬用縦穴の底から数百の石棺が発見されたと発表された際のものと言っても過言ではありません。しかし実際には、これらの描写は19