王国一の美女として王に見初められるアグネス・ソレルの若さと美貌は、瞬く間にフランス王シャルル7世の耳に届くこととなりました。彼女は「王国で最も美しい女性」として王に引き合わせられ、1444年には早くもフランス王国における非公式の「第一夫人」の座へと昇りつめます。公式の寵姫という前例なき地位アグネスが与えられたのは、「公式のお気に入り」という特別な地位でした。これは当時としては画期的な出来事でした。それまでのフランス国王たちも愛人を抱えてこそいたものの、彼女たちは常に影に隠れて生きることを余儀なくされていたからです。また、シャルル7世がアグネスに贈ったとされるのが、現存する記録の中で最古とされる