ビザンツ帝国(東ローマ帝国)が最初に火器を使用したのがいつであるか、正確な時期は明らかになっていない。ただし、1390年、ヨハネス5世とヨハネス7世パレオロゴスによる帝位をめぐる内紛の際に、すでに大砲が用いられていたことを示す記録が残されている。大砲や初期の火器は、おそらくヴェネツィア人やジェノヴァ人を経由して、西欧からビザンツへともたらされたものと考えられている。こうした武器の運用について詳しい記録が伝わるのは、1453年、首都コンスタンティノープルをめぐる最後の包囲戦のときである。効果的に使えなかったビザンツの大砲包囲戦の目撃者であるキオスのレオナルドは、ビザンツ軍には火薬も砲弾も十分にな