現代のサッカーをはじめとするスポーツ界では、選手が経済的な事情からチームを渡り歩くのは日常風景です。中には宿敵とも呼ぶべきライバルクラブへ移る選手さえいます。しかし、そのような「移籍」が記録に残るかたちで最初に行われたのは、なんと紀元前5世紀の古代ギリシャの選手でした。 クロトン出身の俊足アスティロス 彼の名はアスティロス。南イタリア、現在のカラブリア地方にあたる半島の東岸、エサロス川の河口近くに位置するギリシャ植民都市クロトンの出身です。この街は紀元前709年頃、アカイア人によって建設されました。 クロトンは、紀元前540年頃にピュタゴラスが学派を開いた地として有名ですが、それだけではあ