背景:避妊が禁止されていた時代1920年7月31日に成立した法律は、あらゆる避妊方法の使用を禁止するとともに、出生抑制に関する宣伝・広告行為までも違法としていました。この法律のもとで、フランスにおける人工妊娠中絶も非合法とされ、自発的に妊娠中絶を行った女性は刑事責任を問われ、最悪の場合には実刑判決を受ける可能性さえあったのです。一方、1950年代のアメリカでは経口避妊薬(ピル)が開発され、これに呼応する形で家族計画(ファミリー・プランニング)運動が世界的な広がりを見せていました。こうした国際的な潮流を背景に、フランス国内でも避妊の合法化を求める声が次第に高まっていきます。避妊の合法化という問題