ハッザ族(Hadza)は、タンザニアのグレート・リフト・バレー(大地溝帯)、セレンゲティ平原の近郊にあるエヤシ湖周辺に暮らす民族です。彼らの居住地域は「ハッザランド」と呼ばれています。2015年の時点で人口は1,200〜1,300人ほどとされ、そのうち狩猟採集だけに依存した生活を続けているのは、わずか約300人にすぎません。この小さな民族は、ここ数十年にわたり人類学者たちによって徹底的に研究されてきましたが、アフリカ大陸の中でも際立って特異な特徴をいくつも備えています。まず、ハッザ族は他のどの民族とも血縁関係がありません。遺伝子調査によれば、わずか150キロメートルしか離れていないサンダウェ族