イタリア南部カラブリア地方の海岸に位置する現在の町ロクリは、かつて古代ギリシャの植民市「エピゼフィリア・ロクロイ」が栄えた土地です。この都市は紀元前8世紀、コリント湾の北に広がるロクリス地方から海を渡ってきた入植者たちによって建設されました。 建国者の出自をめぐる論争 ストラボンによれば、彼らは「悪臭族(オゾライ)」と呼ばれる西ロクリス人で、クリサ湾から出発し、オイキステス(植民遠征の指導者)と呼ばれるエウァントという人物に率いられてやってきたといいます。一方、ポリビオスは彼らを東ロクリス人、すなわちクネミス山の麓に住むエピクネミディア人、あるいは首都オプスにちなんだオプンティア人であるとし