ドイツは「冷戦」のどこに位置していたのかこの問いに明確に答えるためには、まず第二次世界大戦後の国際秩序、いわゆる「冷戦」の中でドイツがどのような位置を占めていたのかを検証する必要がある。すでに1945年の時点で、連合国の間にはポーランドの将来、西欧全体のあり方、そして戦後世界におけるフランスの役割などをめぐって深刻な意見の相違が生じていた。しかしドイツ問題に関しては、「ビッグスリー(米英ソ三大国)」は衝突を避けるために相当な努力を払っていたのである。1946年、ウィンストン・チャーチルは米国ミズーリ州フルトンでの有名な演説において、「鉄のカーテンがヨーロッパに下ろされつつある」と宣言した。だが