中世ヨーロッパにおいて、出産は母親にとっても赤ちゃんにとっても命がけの試練でした。そんな時代、安全な妊娠と出産を守るために用いられていたのが、羊皮紙で作られた「出産ベルト(バース・ガードル)」や「出産ロール」と呼ばれる護符です。このたび、そのうちの一つが科学的手法で分析され、驚くべき事実が明らかになりました。15世紀に作られた中世の「出産ベルト」。無事に出産できるよう祈りと invocation(祈願)が書き込まれている。分析された「出産ベルト」MS 632分析対象となったのは、15世紀のイングランドで作られた「出産ベルト」です。中世の出産術を今に伝える貴重な資料であり、妊婦が出産時に身を守る