リマ建国記念日を祝う演説や新聞記事のほとんどは、スペイン人による建設の功績ばかりを称え、この地にかつて存在したアンデス側の歴史にはほとんど触れない。しかし、リマの礎となったのはスペインの遺産だけではない。それ以前にこの大地を治めていた領主(カラカ)の存在こそ、忘れてはならない歴史なのである。歴史家マリア・ロストウォロフスキー(María Rostworowski)は、この問題について次のように記している。リマを支配したカラカ、タウリチュスコ「リマ」という名の由来建国記念日にあわせて発表される演説や記事は、ほぼ例外なくスペイン人の関与を強調しながら、古きインカの領土が植民地化されたこの重大な局面