11世紀半ばから、ヒスパニアにおけるキリスト教勢力とムスリム勢力の力関係は劇的な変化を見せるようになります。後ウマイヤ朝(コルドバ・カリフ国)の崩壊によってアル=アンダルスが分裂・弱体化したことに加え、ヨーロッパ全体でキリスト教世界が発展を遂げていたことが追い風となりました。こうしてイベリア半島北部のキリスト教諸国は、アル=アンダルスに対する軍事行動の主導権を徐々に握っていくのです。 いわゆる「レコンキスタ」――喪失したスペインの地を回復すべくムスリムに仕掛けられた遠征を指す、イデオロギー色の濃い言葉――が本格的に動き出しました。11世紀が終わる前に、8世紀初頭以来ムスリム・スペインの最重要都