ブラジルが枢軸側に付く可能性――米国の深刻な懸念第二次世界大戦中、ブラジルがナチス・ドイツと共に参戦する可能性は、米国にとって重大な懸念材料だった。大西洋航路への影響はもちろん、南米という地理的条件は、枢軸国にとって巨大な潜在的戦略拠点となり得たからだ。この最悪の事態を未然に防ぐため、米軍は先制侵攻計画を策定した。その名も「ラバー・プラン(Plan Rubber)」。ブラジルの主要産品であるゴムにちなんだ名称である。「レインボー・プラン」に始まる構想この構想は、1939年に策定された「レインボー・プラン」に端を発する。同計画は、アメリカとアフリカ間の移動距離を大幅に縮め、太平洋方面への中継地点