カリスマ性にも見識にも欠ける「無能な皇子」と周囲から見下されていたクラウディウス(ドルススの子)。しかし実際には優れた学識を持つ人物であり、その治世はローマ帝国の歴史において極めて重要な役割を果たしました。 内政改革と公共事業 クラウディウスは皇帝権力の強化につながる数々の改革を断行しました。ローマ市民の食糧・物資供給の不安定さという長年の課題に対しては、オスティア港を大規模に整備し、新たな水道を建設することで対応しています。 さらに政治面では、属州出身者を元老院に登用してその門戸を大きく開き、ローマ市民権を広範囲にわたって付与しました。これらの政策は、イタリア半島中心の帝国から、より包摂的