大西洋の向こう側にあった「安住の地」アドルフ・アイヒマンやヨーゼフ・メンゲレなど、数多くのナチス戦犯が終戦後にアルゼンチンへ逃亡しました。これは決して偶然ではありません。海を隔てたこの国でだけ、彼らは比較的平穏な生活を送れると確信できたのです。なぜアルゼンチンはナチス犯罪者たちの「安全な避難所」になったのでしょうか。南米一の豊かさを誇ったブエノスアイレス1940年代末のアルゼンチンは、南米大陸全体の電話・テレビ・鉄道の半分以上を有する国でした。豊富な天然資源を抱え、社会は富と教育の水準において大陸の最前線に位置していました。文化の発展という点でも、首都ブエノスアイレスは南米ナンバーワンの都市で