本記事は書籍『ザ・プランタジネット(The Plantagenets)』からの抜粋です。 二つの大戦乱を結ぶ鍵――トゥール条約 当ブログの常連読者の皆さんには、当時はその名で呼ばれてこそいなかったものの、後世に「百年戦争(1337~1453年)」および「薔薇戦争(1455~1485年)」として歴史に名を刻むことになった二つの戦乱については、すでにご存じだろう。両者の年代を見比べれば、前者の終焉と後者の勃発がわずか数年しか隔てていないことは明らかだ。しかし、両戦争の関係は単なる時間的な近さにとどまらない。その関係を説明し、両者を繋ぐ架け橋となる出来事こそ、1444年5月22日に調印されたトゥール