1941年3月9日、イタリア軍の春季攻勢が第2軍団正面のトレベシナ一帯で開始された。イタリア軍の最大の目標は、攻略が容易と見込まれた731高地の占領であった。以降10日間にわたり、イタリア軍はこの高地へ実に17回もの連続攻撃を仕掛けた。しかしそのすべてが、ギリシャ第1歩兵師団の将兵たちによって多大な犠牲と引き換えに撃退されていた。戦車を投入した最後の総攻撃3月19日、イタリア軍はついに戦車の支援を受けた総攻撃――結果的にこれが最後の一撃となる――を高地に仕掛けることを決断した。攻撃の任務を担ったのは、「シエナ」師団隷下の第31歩兵連隊である。イタリア軍は第一梯団に、戦車との緊密な連携を徹底的に