大洪水神話の源流はメソポタミアにあった研究者や専門家の間では長年、地中海世界から近東・中東にかけての多くの文化に見られる「大洪水神話」の起源は、メソポタミアで語られた物語、すなわち『ギルガメシュ叙事詩』にあるという点で意見が一致してきました。しかも、叙事詩に含まれる洪水譚よりもさらに古いバージョンの物語が実際に存在していたことが分かっています。洪水神話が記されているのは第11粘土板です。これは書記が、それ以前の叙事詩『アトラ・ハシース』から大部分を転写したもので、興味深いことに、現存する『アトラ・ハシース』の写本の方が『ギルガメシュ叙事詩』の写本よりも後の時代のものです。物語はこう語ります。ア