エジプトのルクソールとナイル川を挟んで向かい合うデイル・エルバハリは、神殿と墓が集まる複合遺跡地帯だ。この地から、興味深い供物を納めた約3500年前の古代の箱が発見された。これは、まだ正体が明らかになっていない王家の墓の存在を示す、重大な手がかりになるかもしれない。上エジプトと下エジプトの王権の象徴が施された琺瑯(ホーロー)の小箱。ガチョウ、卵、そして王のスカラベガチョウの遺骸、鳥の卵、装飾を施された箱——。これらは、ポーランドの研究者チームがエジプトのテーベ山地、デイル・エルバハリの赤みを帯びた石灰岩の崖で成し遂げた驚くべき発見である。この地は、新王国時代(紀元前1570年〜紀元前1070年