真夜中、霊安室に響いた爆発音ある夜、君主の遺体を見守っていた宮廷の女性たちを、凄まじい轟音が襲った。部屋には鼻をつく悪臭が充満していた。なんと、「処女王」と呼ばれた女王の遺体が……爆発してしまったのだ。なぜエリザベス1世の最後の旅路は、あんなにも惨憺たる結果になってしまったのか。幸運に恵まれた生涯、しかし死後は静かではなかった16世紀から17世紀への転換期の状況を考えれば、エリザベス1世は多くの幸福に恵まれていたと言える。イングランドの統治者として40年以上君臨し、当時の水準では高齢といえる70歳でこの世を去った。しかし死後、彼女はすぐには安らかに眠ることができなかった。女王が遺した「遺体への