人類進化の複雑さを物語る新たな証拠が明らかになりました。フィリピン最大の島ルソン島にあるカラオ洞窟で、ヒト科(ホミニド)の系統樹に新たな枝を加える種が発見されたのです。カラオ洞窟から発掘された化石2019年4月10日、パリ国立自然史博物館のフローラン・デトロワ(Florent Détroit)氏らは、科学誌『Nature』誌上でホモ・ルゾネンシス(Homo luzonensis)の化石を報告しました。実は最初の発見は2007年のことで、約6万7000年前と年代測定された第三中足骨でした。当時の研究チームはこの骨がどの種に属するのか判断できず、暫定的に小型のホモ・サピエンス(現生人類)の足の骨と