ジャン=ド=デュー・スールト(1769年〜1851年)は、ナポレオン麾下の元帥として名を馳せたフランスの名将です。アウステルリッツの戦いでプラツェン高地を奪取した功績により「ヨーロッパ一の機動」と絶賛され、その名はイエナやアイラウの戦場にも輝きました。さらにスペイン戦線ではポルトガル王位すら噂される存在となり、晩年は王政復古期から七月王政にかけて軍人・政治家としてフランスを支えた、19世紀を代表する人物の一人です。アウステルリッツの英雄――プラツェン高地の奪取1805年12月2日のアウステルリッツの戦い(三帝会戦)で、スールトは第4軍団を指揮し、朝霧に紛れて連合軍の守り手薄となった中央のプラツ