ジュール・ミシュレ(Jules Michelet、1798年8月21日~1874年2月9日)は、19世紀フランスを代表する歴史家です。幼少期は貧困と民衆の不満が渦巻く環境の中で過ごしました。父は革命期に印刷業者を営んでいましたが、ナポレオンの登場と王政復古以降、出版の自由が制限されて印刷業者の数は減少し、その多くが困窮に陥りました。少年ミシュレを襲った過酷な日々は、彼の人格を鍛え上げることとなりました。 生い立ちと学問への目覚め 本人の回想によれば、フランス記念物博物館の見学と中世の古典『キリストにならいて』の読書が、歴史研究への道を選ぶ決め手となったといいます。12歳のとき、栄養不良のため小