学生生活といえば、自由で楽しい時間、そして時折の勉強――そんなイメージが一般的だろう。しかし共産主義下のポーランドでは、学生たちは大学で生計を立てるために必死に戦っていた。とりわけ、タデウシュ・マゾヴィエツキのように熱心なカトリック活動家であればなおさらである。戦後直後のポーランドでは、勉強と生計稼ぎの両立こそが常態だった。後の首相となるマゾヴィエツキは、ワルシャワ大学で法学を学ぶことを決めた。アンジェイ・ブジェジツキ著『タデウシュ・マゾヴィエツキ――われらの首相の伝記』には、この選択に至った理由が次のように記されている。「なぜ法学なのか? 自分にもわからない。熟慮した末の選択ではなかった。歴