ポーランド人飛行士たちは、ヒトラーとの戦いにおいてほぼすべての戦線で名を馳せました。しかし、空戦での数々の勝利を収めるためには、まず何よりも西方へたどり着かなければなりませんでした。多くの者にとってその第一歩となったのが、1939年9月のポーランド侵攻後に抑留されたルーマニアの収容所からの脱出です。その脱出劇は、今見てもそのままアクションコメディの脚本になりそうな逸話ばかりです。 良好だった両国関係と「好意的な中立」 戦間期のポーランドとルーマニアの関係は非常に良好でした。両国は軍事・経済同盟を結び、民間人や軍の要人が国境の両側を頻繁に行き来し、それが友好の証となっていました。ところが19